消費者庁が7月に実施していた「夏期一斉取締り」。
実施前のお知らせで『容器包装詰低酸性食品に関するボツリヌス食中毒対策』について注意喚起されていました。
ボツリヌス菌による食中毒は、発症すると命にかかわる危険性があるため、特に注意が必要です。
本記事では、ボツリヌス菌の特徴や症状、予防対策について解説します。
ボツリヌス菌とは?
ボツリヌス菌は、土壌や河川、海水など自然界に広く存在し、酸素のない状態で増殖し、毒素を産生します。
この毒素は、神経機能を阻害し、呼吸と筋肉を麻痺させます。
熱に強い芽胞を形成するため、通常の調理による加熱では殺菌することができません。
現在知られている自然界に存在する毒素の中では最も強い毒があるといわれ、A〜Gまでの型に分類されています。
原因となる食品
酸素のない状態となっている食品が原因となりやすいです。
例えば、ボツリヌス菌に汚染された缶詰、瓶詰、発酵食品などの密閉容器に入った食品が原因食材となることが多いです。
ボツリヌス菌食中毒の症状
ボツリヌス菌食中毒は、ボツリヌス毒素が産生された食品を摂取してから8~36時間で発症するとされています。
症状は、吐き気、嘔吐、視力障害、呼吸困難、嚥下や会話障害などです。
重症化すると呼吸麻痺を引き起こし、死亡することもあります。
ボツリヌス菌食中毒の予防
ボツリヌス食中毒は、重症になると死亡することもあるため、十分な注意が必要です。ボツリヌス菌食中毒を予防するためには、以下のことに注意しましょう。
①中心部まで十分に殺菌
ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。
100℃程度では加熱時間を長くしても殺菌するのは困難です。
②冷蔵での流通
生産から消費まで冷蔵(10℃以下)で管理、保存し、菌の増殖・毒素の産生を防止することも重要です。
まとめ
ボツリヌス菌は、非常に毒性の高い細菌です。
重症になると死亡することもあるため、十分な注意が必要になります。
食中毒を予防するために、十分な加熱、冷蔵保存、手洗いなどの対策を徹底しましょう。



